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枕時計が止まってしまいました

2012年12月16日にご紹介した枕時計が動かなくなってしまいました。
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実は約25年前にこれをロンドンで買い日本で使い始めた時も半年位で止まってしまい、すかさずロンドンに持って行って修理した事が有りました。
しかしそれから24年間もずっと一緒に過ごして来ました。

毎朝店の開店準備をして開店時刻の11時になると、チーン、チーーン「開店ですよー」と知らせてくれます。そして7時になるとチーン、チーーン「閉店!」と欠かさず教えてくれていました。そして何時でもその時を教えてくれました。それが青山店の日常の光景だったのです。
その当たり前だった音が聞こえて来なくなり、何時見ても10時10分。これが何だかとっても淋しい気持ちにさせられてしまうのです。
仲間が居なくなったのだから当然ですね。

青山店秋の新着フェアーが終わりやっと余裕が出来ましたので、枕時計を修理して貰う事にしました。又ロンドンへ持って行けばよいのですが丁度行ったばかりで次に行くのは来年になってしまう為、そんなには待てないので日本で修理しようと思いました。ではそれをどちらにお願いすれば良いのでしょうか。

グッドウィルでは腕時計を販売していますので、その修理を請け負って貰える複数の職人さんとのお付き合いが有ります。ところがその全ての職人さんに置時計の修理を受け付けてもらえませんでした。それで置時計の修理を受け付けてくれる職人さんを紹介してもらい、枕時計を持って相談に行って来ました。

私は、置時計は腕時計の何倍も大きいので修理をするのは比較的簡単な事だと勝手に思い込んでいました。ところがそれは大きな間違いだったのです。
置時計はゼンマイの動力がとても大きいので部品の消耗や損傷の度合いも大きく、更に修理をする手間もはるかに多くかかり、1つの時計を修理する為の所要時間が長く必要でとっても大変なのだそうです。

その職人さんは既に修理する時計を数点かかえているので、今預かっても必要最低限のオーバーホールをするだけで、出来上がりは来年の4月以降。その結果壊れた部品を交換する必要が発生した場合はそれを手作りで製作しなくてはならないので、更に一ヶ月以上必要だ。と言われてしまいました。

国内で済ませれば年内には出来上がって新年からは又使えるようになるだろう等と安易にイメージしていたのですが、全く予定が狂ってしまいました。
しょうがないので来年ロンドンへ連れて行く事にします。でも恐らくその出張中には出来上がらないでしょうからその次の出張で引き取るとなると、手元に戻って来るのは果たして何時になる事やら?
だとすると日本で?ロンドンで?どちらで修理した方が良いのでしょうか。

いずれにしてもしばらくは、かわいいお知らせを聞けない青山店の”日常”が続くことになってしまいました。いつものクセで何げなく枕時計の置いてあった所を見てしまいます。
本当に早く帰って来て欲しいものです。


アンティーク ジュエリー GoodWill
青山店 TEL:03-3400-4117

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by goodwill-owner | 2013-10-23 11:00 | ひとりごと