二度目のパリ
先週木曜日に来た時はバスティーユマーケットと、懇意にして頂いているアンティークショツプに行きました。
今日はクリニアンクールマーケットに行きます。ここは土、日、月曜日の週3日だけの開催なので、そして1日ではとても2つのマーケットを廻り切れませんので、別々の二日に分けて来る事にしました。
ロンドンよりユーロスターで到着したパリ北駅から、タクシーでクリニアンクールマーケットへ直行します。
マーケットに着いて何時もの通り、端から順番にアンティークショツプを見て廻ります。
数軒見た後の丁度中間地点に在るアンティークショツプのショーケースの前で、正に先程パリへ来るユーロスターの中から青山店にかけた電話で話しをしたダイヤモンドリングを買い求めた老紳士の店に今居るという事で、感慨深い想いに耽りました。
昨年ここへ来た時に一目惚れして頂いたダイヤモンドリングを、先日青山店でご覧下さったお客様から今日電話を頂き、そのリングのご購入を決めて下さった、との旨の報告を受けたばかりだったのです。
このタイミングの巡り合わせに、感動と感謝をします。
ありがとうございます。
そのお客様は今、お仕事でインドにいらっしゃっるとの事なのですが、そのダイヤモンドリングを介して世界のあちらこちらでの想いが繋がっているのが、運命的で嬉しいです。
百年の時と大きな物理的距離を超越したこの出来事に、万感の想いです。
クリニアンクールマーケットで何時もジュエリーを必ず頂く二人のデイーラーが居るのですが、その内の一人はバスティーユマーケットに出店して居るので、今日その店は閉まって居ます。
そしてもう一つの店を訪れると、たまたまそのオーナーさんはホリデーで、店にいらっしゃっいませんでした。
依って何とこんな事は初めてなのですが、パリに来てジュエリーを一つも買えませんでした。
ですが、オルゴールとヴィンテージのブローチを一つ、そしてトランプを買いました。
意表を突いたパリでの買い付けが終わろうとしています。
忙がしく歩き廻っていました為にランチタイムが取れませんでしたので、最後に北駅の前のレストランで帰りのユーロスターを待ちながら、此処でもマグロ・デ・カナードを頂きました。
今回二回目ですが、レストランに依って見た目も味も全く違うと云う体験が又出来ました。
数年前迄の15年間位、クリニアンクールマーケットに在るレストランで、ほぼ毎回頂きましたマグロ・デ・カナードが、結局はベストだったとの確認も出来ました。
今はもう無くなってしまったそのレストランでの味と光景が、懐かしく思い出されます。
ユーロスターでロンドンへ帰ります。